毛入れレザーケース
火葬直前に、毛を取っておきたいと急に思いつきました。
これがこんなに癒してくれるものになるとは思ってなくて、今、本当に取っておいて良かったと痛感しているところです。
レザーの色も幾つもあり、迷いましたが落ち着いたグレージュを選びました。
白い毛なので、同系色でこんな感じになります。
しっぽ等の骨を少量分骨して、残りは粉骨しました。
全て終わってしまうとあっけなく、もう触ることができないことを実感し、喪失感でいっぱいになったところ、
ふとレザーケースを見ると、生きていた時そのままに真っ白い毛が存在感を示していました。
視覚的な記憶だと、私にとってこれが最も身近に感じるものでした。
会いたい触りたいと思わない日はありません。その度に、毎日これを撫でています。